【Choong Yong Ahn・中川 淳司】 開発と市場移行のマネジメント —ラテンアメリカ、アジア、ロシア・東欧の経済制度改革の比較研究—
発言
Ahn
データベースやドキュメントについて、最終的な成果を第三者に提供するのか? または単なるアカデミックな試みか。このプロジェクトの最終成果に関してどのような計画があるのか。
中川
この研究所で以前から行っているのは、研究成果を紀要に載せたり何冊かのシリーズ本で刊行することである。ほとんどは日本語だが、最近ではたまに英語でも出版されている。研究成果を発信するのはこれらのほかに、インターネットのホームページなど、先端のメディアも活用することになるだろう。それらは新たな可能性を広げることになるだろう。
Ahn
それでは政府機関や国際機関からの要請にこたえることは考えていないのか?
中川
そういうことは考えていない。われわれはアカデミックサークルである。この問題については明日、このプロジェクトのマネージメントと組織の問題に関連して議論するつもりだ。
Ahn
このプロジェクトの研究対象国の研究者にはこのプロジェクトの情報が行っていると言われたが?
中川
われわれはチリや東欧の研究者とコンタクトを取っているし、残念ながら今回はビザの関係で来られなかったがチェコからも研究者を招いた。また、本研究所にはポーランドの法律の専門家である小森田教授がいる。
これは我々の現在のキャパシティー、現在の組織の活動力である。しかしまだ進行中でありフレクシブルであって、何か有効な示唆をいただければそれに関連して何かできると思う。
Ahn
ラテンアメリカでは改革のプロセスはまだ進行中であるので、それぞれの国がどのように改革に取り組んでいるかを研究するのは、非常にエキサイティングでチャレンジングだ。誰が改革を望み誰が反対しているかを見ることができる。IMFの条件付き改革か違った質のものか。これはそれぞれ地域のの改革のプロセスを観察し促進することになる。さらに東アジア、ラテンアメリカ、東欧の移行経済という異なるところで、改革のプロセスを観察するための、ある共通の基準を見つけることもできるだろう。
中川
最後に法学部の藤原教授にコメントをお願いしたい。
<要約:土田とも子>
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