【中川 淳司】 開発と市場移行のマネジメント —ラテンアメリカ、アジア、ロシア・東欧の経済制度改革の比較研究—Joao Carlos Ferraz】
発言
フェラス氏が示唆された、議論する際の共通のタームという問題は、このような比較研究が真に創造的なものとなるかどうかにとってキーポイントとなるものである。
それから、プロポーザルでは触れなかったが、私は研究対象についての同じ基準をベースとしたデータベースを作ることを考えている。 このために若い研究者やアドヴァイザーによるタスクフォ−スをつくらねばならない。そこでは世界銀行や他の組織の豊富なデータをも取り込む。世界銀行のデータベースはいくつかの点で十分ではない。そしてこのプロジェクトの研究の共通の枠組みとして、真に有効なデータベースを作るためには、フィールドワークも必要である。
第2に、日本社会の様々な研究をするために、社研や国内の研究者を組織することはもちろん考えている。例えば橘川氏が言われたように、日本社会について、平島氏のチームを含むいくつかの研究グループが立ち上がっている。そのほか金融改革についてのチームも、社会保障改革についてのチームも立ち上がっている。
では、次は世界銀行のチーフエコノミスト河合氏にお願いしたい。
<要約:土田とも子>
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