2005年5月17日号『週刊エコノミスト』 フラッシュ!
「エコノミスト賞 3年ぶりに授賞式 三品和広、玄田有史両氏に」
第45回(2004年度)エコノミスト賞授賞式が4月27日、東京都千代田区の如水会館で行われた。関係者ら約80人が出席し、受賞者ゆかりの出来事をスピーチで披露した。
前2回(第43、44回)は該当者がなかったため、今回は3年ぶりの授賞式となった。式では、北村正任・毎日新聞社社長が、受賞者の三品和広・神戸大学大学院経営学研究科教授と玄田有史・東京大学社会科学研究所助教授に、それぞれ賞状と賞金100万円、記念品の楯を授与した。受賞作『戦略不全の論理』(三品氏)の出版元の東洋経済新報社と、『ジョブ・クリエイション』(玄田氏)の出版元の日本経済新聞社には、賞状と楯を贈った。
(中略)
玄田氏の所属する東京大学社会科学研究所(社研)の小森田秋夫所長は、社研が玄田氏をリーダーに「希望学プロジェクト」を今年度から4年計画で始めたことを紹介した。若年層がどうすれば希望が持てるか、問題意識を「希望学」というコンセプトでアピールし、議論の素地をつくる狙い。社会の生の声を聞き取る「希望サロン」を設けたり、ホームレスの就業支援を目的とした雑誌『ビッグイシュー日本版』の臨時編集長を玄田氏が務め、若者が街角で販売して収入を得る企画を考えている。
(以下省略)
(中村美奈子・編集部)