【小池 洋一】 ラテンアメリカの自由化
2.経済自由化・制度改革
(研究が進んでいない分野)
・貿易自由化…特に自由化のスピード・手段・範囲・順序が適切であったかどうかの評価や、自由化の必要性に関しては意外と研究は進んでいない。
・行財政改革…国家論との関係においてそのあり方や今後の方向について議論がなされるべきであろう。
(ある程度の研究蓄積がある分野)
・金融・為替の自由化
・民営化…これまでの研究はどのくらい民営化がなされたか、その結果、効率がどの程度実現したかという関心に向かっており、その際に用いられた効率を表す指標(例 労働生産性) は適当なものとは言えない。また、民営化にあたって、導入後の公共目的実現のために適切な政策が採られているか議論がなされるべきである。
・外国投資の自由化
・民営化に伴う労使関係のフレキシブル化
・社会保障制度改革
・競争政策…ただし、経済パフォーマンスからみてラテンアメリカのとった競争政策が適切であったか、またはどのような政策が必要かについてほとんど研究されていない。
<記録:表江清美>
|