セミナーの記録と日程

全所的プロジェクト研究

第14回プロジェクト・セミナー

2000年3月30日 ◆於:社研大会議室

ラテンアメリカの自由化  報告:小池 洋一(アジア経済研究所)

ラテンアメリカにおける福祉国家  報告:宇佐見 耕一(アジア経済研究所)

ラテンアメリカの社会政策   報告:浜口 伸明(アジア経済研究所)

 以下は第14回プロジェクトセミナーの議論の概要である。

【宇佐見 耕一】  ラテンアメリカにおける福祉国家

1.ラテンアメリカにおける福祉国家

 ラテンアメリカ諸国では第2次世界大戦以降、年金制度の制定が進められている(例 ブラジルの労働法制の整備、アルゼンチンの労働法制、社会保障制度の整備)。ナショナルミニマムの達成は実現しなかったが、枠組としては完成しており、それを達成しようと努力している。その意味で、先進国の福祉国家の発展と並行してラテンアメリカ諸国でも福祉国家が形 成されている。ところが今までのラテンアメリカ研究では戦後のISIにもとづく発展と政治体制に関する研究が中心で、福祉国家に関する研究がほとんど存在しない。

 ポストISIシステムと並行して従来の労働法制、社会保障制度の改革が進んでいる。それは1990年代以降進行しているグローバリゼーションのなかでのラテンアメリカ経済自由化と 同時に進行しており、改革の実態や意味を知る必要がある。

2.アジア経済研究所での「ラテンアメリカにおける福祉国家」研究会

3.個人的な研究

<記録:表江清美>