『「現代日本企業」-企業体制(下) 秩序変容のダイナミクス』 -- 目 次 -- |
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『現代日本企業』刊行にあたって はしがき:現代日本企業をめぐる秩序変容のダイナミクス 第㈽部 東アジア市場 第13章 日本と東アジア:東アジア危機後の政治経済における日本の役割 ●グレン・D.フック(西本健太郎訳)
第14章 日本企業と東アジア:東アジア投資から見た現状と未来 はじめに 1 東アジア地域の政治経済における日本の役割・・・・・・・・・・・・・・4 1 東アジア地域の政治経済の再統合と日本 4 2 日本・東アジア間の貿易 6 2 日本と東アジア危機・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 1 グローバル・アクターとしての日本の対応 8 2 日本による長期的な戦略 10 3 円の国際化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 1 円の国際化の意味 13 2 円はどの程度国際化されているか 14 4 東アジア・太平洋中央銀行役員会議と地域債券市場の整備・・・・・・・・16 おわりに ●板垣 博
第15章 東南アジアの自動車産業と日本の多国籍企業
——産業政策,企業間競争,地域戦略はじめに 1 日本企業の組織特性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 2 日本の製造業の強さとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 3 日本企業の弱点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 4 東アジアにおける日本企業の経営:アジア危機とその後・・・・・・・・・30 5 東アジアにおける日本企業の経営:組織と工場運営の実態・・・・・・・・34 1 韓国・台湾 34 2ASEAN37 3 職務間の垣根の高さがもたらすもの 39 6 日本企業の経営の行方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 1 長期雇用慣行と昇進の仕組みの近未来 40 2 日本と東アジアの「収斂化」 41 3 変化によって得るもの,失うもの 43 ●末廣 昭
第16章 日本の電機メーカーと中国市場
——垂直分裂と互換品化の試練はじめに:課題の設定 47 1 東南アジア自動車産業の国別比較・・・・・・・・・・・・・・・・・・48 1 各国の発展パターンの特徴 48 2 通貨危機後の回復と生産の増加 50 2 世界自動車メーカーの再編と競争・・・・・・・・・・・・・・・・・・53 1 世界自動車メーカーの資本・技術提携とグループ化 53 2 「6大グループ+独立系3大企業」の地域戦略 56 3 タイ自動車産業の育成政策と部品産業の集積・・・・・・・・・・・・・57 1 輸入代替化と部品国産化政策 57 2 自由化政策と通貨危機後の対応 61 3 産業クラスターの形成 62 4 マレーシアの国民車構想とタイの国家競争力計画 64 4 世界自動車グループの地域戦略とタイの生産・輸出拠点化・・・・・・・66 1 生産の増強と集約化,車種の多様化,輸出の拡大 66 2 所有と経営に対する支配権の強化 70 3 タイの「地域内ハブ拠点化」 71 5 FTAの進展と東南アジア自動車産業の展望・・・・・・・・・・・・・・73 ●丸川知雄
第㈿部 日本社会1 垂直分裂の世界的潮流・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・78 2 中国進出以前の海外展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・81 3 垂直かつ水平に分裂した中国の電機産業・・・・・・・・・・・・・・・82 4 テレビ製造業における垂直分裂と互換品化・・・・・・・・・・・・・・83 1 テレビ組立ラインの提供 83 2 カラーテレビ用ブラウン管国産化への協力 84 3 ブラウン管の互換品化 85 4 テレビ市場への参入 88 5 ハイエンド市場への意図せざる特化 89 5 VTR製造業における垂直分裂の失敗・・・・・・・・・・・・・・・・・91 6 エアコン製造業の垂直分裂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・94 7 総括:垂直分裂のジレンマを乗り越えるために・・・・・・・・・・・・97 第17章 エネルギー:国策民営の原子力発電——電気事業の光と影 ●鈴木達治郎
第18章 移民:「問題」から「課題」へはじめに 1 公共財としてのエネルギー・電力と「国策民営」・・・・・・・・・・105 1 公共財としてのエネルギー・電力 105 2 原子力発電と「国策民営」 107 2 原子力の導入から現在まで:歴史的分析・・・・・・・・・・・・・・109 1 原子力開発導入から急成長期:1950年〜第1次石油危機 109 2 原子力揺籠期:1970年代後半〜1980年代 110 3 電力自由化と合意形成期:1990年代〜現在 111 3 原子力が克服すべき課題:自由化と官民の役割分担・・・・・・・・・114 1 核燃料サイクルとバックエンド問題の現状 114 2 電気事業分科会におけるバックエンド支援措置制度の議論 115 3 原子力委員会における議論 119 4 使用済み燃料中間貯蔵の重要性 121 5 高レベル廃棄物問題 122 おわりに ●広渡清吾
第19章 福祉:生活保障から逃避する日本企業
1 「問題」から「課題」へということの意味・・・・・・・・・・・・・127 1 「旧」外国人問題としての在日韓・朝鮮人問題 127 2 「新」外国人問題としての外国人労働者問題 129 3 少子化と人口問題のクローズアップ 130 4 「課題」としての移民問題 131 2 「移民」と「外国人労働者」:受入れの類型と政策の論理・・・・・・132 1 移民と移民国の類型 132 2 日本の移民政策議論 134 3 定住化と社会的統合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・136 1 「受入れ」と「統合」の関係 136 2 日本社会における外国人の定住化 137 3 外国人集住地域に先行する問題 141 4 政策の行方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・143 1 アジア諸国との関係構築 143 2 少子化問題との接合 145 3 経済団体の提案 147 5 むすびに代えて:国民国家とシチズンシップ・・・・・・・・・・・149 ●大沢真理
第20章 地方:循環型地域社会の形成はじめに 155 1 生活保障システムの型と90年代の日本・・・・・・・・・・・・・156 1 生活保障システムの型とポスト工業化 156 2 雇用のリストラ 158 3 結婚のリストラ 163 2 21世紀初頭における日本の生活保障システムの座標・・・・・・・164 1 雇用パフォーマンス 165 2 労働費用 167 3 年金制度 169 3 社会保険の空洞化と2004年年金改革・・・・・・・・・・・・・・170 1 社会保険の空洞化 170 22004年の年金改革:むすびに代えて 174 ●福沢啓臣
第21章 教育:学校から職場への移行はじめに:地方の衰弱 180 1 地方と循環型社会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・182 1 「循環型社会」とは 182 2 廃棄物の減少と持続的な発展社会 183 3 広義の循環型地域社会 184 2 長井市のレインボープラン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・187 1 なぜ長井市のレインボープランか 187 290年代の停滞 188 3 危機感を抱いていた人々 189 4 種から芽が出る 190 5 コンポストセンターの完成 193 6 振り返って:人材がすべての土台 194 7 広義の循環型地域社会形成の最適モデル 195 3 循環型地域社会形成の事例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・197 1 生ごみの堆肥化 197 2 バイオマス・エネルギー 199 3 エコミュージアム 200 4 エコツーリズム(グリーン・ツーリズム) 202 おわりに ●石田 浩
終 章 現代日本企業が直面する問題とその解決方向
はじめに 1 若年労働市場の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・209 1 若年労働力人口と失業 209 2 若年就業者の雇用形態 213 2 新規高卒者の就職・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・215 1 高卒者の就職斡旋システム 215 2 高校卒業後の進路の変貌 217 3 調査データにみる高卒者の就職機会 218 4 調査データにみる高等学校における就職指導 220 3 新規大卒者の就職・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・222 1 大卒者の就職システム 222 2 大学卒業後の進路 224 3 新規大卒者の採用・就職活動の変貌 225 4 これからの課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・229 ●橘川武郎
索 引はじめに 235 1 日本企業と企業体制:第1巻が明らかにしたもの・・・・・・・・・236 1 所有・経営関係と労使関係 236 2 企業間関係と企業・政府間関係 238 3 現代日本の企業・企業体制の構造的特徴 239 2 国際的・国内的な秩序変容と日本企業:第2巻が明らかにしたもの・240 1 東アジアのなかでの日本企業 240 2 日本社会のなかでの日本企業 241 3 重層的ダイナミクスと日本企業 243 3 日本経済・企業の危機の本質・・・・・・・・・・・・・・・・・・・244 1 問題の所在 244 21980年代半ば以降の日本経済・企業に何が起こったか 245 3 危機の本質と一貫性ある説明 248 4 日本経済・企業再生のシナリオ・・・・・・・・・・・・・・・・・・248 1 シナリオの基本命題とそれへの疑問 248 2 制度的補完の限界 249 3 経済・企業再生への具体的シナリオ 251 4 鍵握る「投資抑制メカニズム」の克服 254 おわりに 255 |