今後のプロジェクトセミナー
セミナーの記録と日程
全所的プロジェクト研究
 

第30回 全所的プロジェクト研究運営委員会(2003.1.16

出席  

橘川 平島 田中 中村(圭) 樋渡 中川 中村(民) 松村 各氏
土田 飯窪 中島 各氏

欠席 末廣 大沢 各氏
1.予算関係

1月9日に補正予算委員会後の執行状況は別紙の通りである。

2. 今後のプロジェクトセミナー予定

㈰日 時   2月4日(火)午後3時〜5時
    テーマ  日本の金融システム
  報告者  Alicia Giron氏
  司 会   橘川武郎氏
   コメンテイター  
                 河合氏に依頼中。 
                 河合氏の都合がつかない場合、橘川氏が兼ねる。

㈪『流動期の日本政治』合評会
 ・紀要にも掲載する予定で行う。
 ・執筆者ができるだけ揃うよう4月上旬に設定する。(4月1日または8日)
 ・評者は2名程度、委員が直接知らない研究者の場合は橘川、中村(圭)両  氏の名前で依頼する。

㈫本田由紀氏報告
 ・社会人大学院の調査報告
 ・5月27日で依頼する。

 
3.2003年度客員教授、非常勤講師

(3)2003年度客員教授、非常勤講師
 ・客員についてはプロジェクト関係は1名ということになり、樋渡氏から希望のあった、鈴木基史氏(京都大学法学部教授)を候補として教授会に提出する。
 ・非常勤講師候補は別紙の通り、以下の3名を新規候補とする。そのほか4名は今年度の継続とする。

平野浩氏(学習院大学法学部教授、樋渡・平島プロジェクト)
曳野孝氏(京都大学大学院経済学研究科助教授、橘川プロジェクト)
平 覚氏(大阪市立大学大学院法学研究科教授、中川プロジェクト)

4.グループ・プロジェクトの改変


 ・松村プロジェクト「日本経済と産業組織」が別紙の通りの研究目的・研究計画・メンバーで発足し、プロジェクト研究グループとして発足する。
 ・上記のように新規プロジェクト参加希望の場合、タイトル、研究目的・研究計画・メンバーを運営委員会に提出し、同委員会で審議し、教授会の承認を得て年度始めに正式に参加する。
 ・既存のプロジェクトで、研究成果発表後に第2フェイズとしてタイトルも変えて出発する場合、同様に新しいタイトル、研究目的、研究計画、メンバーを運営委員会に提出する。
・当面新規希望がほかに2件出ているので、2月10日(月)までに上記4項目について運営委員会への提出を要請し、2月運営委員会で審議する。参加の場合、新年度に新規班も含めた予算要求と運営委員の交代もしくは増員を行う。
・成果を出し終わった既存のプロジェクトの場合、継続せずに撤収することも認める。その場合、成果は市販の単行本、紀要、その他の定期刊行物、Research Seriesのどれでもよいこととする。ただし社研のプロジェクト研究の一環である旨を明記する。
・新規参入プロジェクトおよび第2フェイズに展開する既存プロジェクトについては、このプロジェクト「失われた10年? 90年代日本をとらえなおす」が5年程度の研究期間を予定して始まり、すでに3年を経過したことに鑑み、残る2年間で一定の成果をあげる計画で参入ないし展開する旨の了解をとる。ただし、多少遅れて終わることも排除しない。
・学術創成か特定領域の研究費がおりた場合、5年間はこのテーマで行うが、その範囲でグループによって第2フェイズに移ることは構わない。
・科研費が取れなかった場合、あらたな計画での申請のために、または今期プロジェクト終了後(2年後)の新しいプロジェクトの発足を見通して、何らかの議論をはじめるという問題があることを、所長レベルに投げかける。次期プロジェクトについては当面この運営委員会が扱う問題ではない。

5.各班活動報告

 

㈰中村(圭)プロジェクト

・1月27日に研究会を開く。
・ホワイトカラーの業務管理・人事管理の調査を継続中。

㈪田中プロジェクト

・1月22日に中国から共同研究者が来日し、研究会を開く。中国語で行うのでプロジェクトセミナーとはしない。

㈫中川プロジェクト

・2月4日にAlicia Giron氏の報告でプロジェクトセミナーを行う。
・12月に出版の打ち合わせを行い、本に収録するペーパー12本について議論をした。その結果の修正を2月末締めきりで依頼している。その後introductionを書き、出版社と交渉する。
・Research Series 金融制度に関するものと7月のシンポジウムの記録を合冊にした1冊を準備中。
来年度、書物に収録する12本以外の原稿のうち、グループ1(グローバリゼーション)とグループ4(社会保障)のペーパーをまとめてResearch Series にする予定。
・紀要はグループ3(プライベート・セクター)で特集を組み、55巻1号として刊行する予定。

㈬松村プロジェクト

別紙の通り研究目的を確定し、メンバーを決定した。

㈭樋渡・平島プロジェクト

<国内政治プロジェクト>
1.活動状況
・平野 浩氏(学習院大学)の研究会終了
・プロジェクト第二段階プロスペクタス作成、研究組織の形成に着手
・来年度研究会の検討
2.現代政治経済研究会予定
2003年
・1月17日 北村亘氏(甲南大学)「法定外税導入過程の分析」(仮題)
・2月21日 青木一益氏(電力中央研究所)「環境保全を巡る政策スタイルに関する日米比較」
・3月28日 森裕城氏(京都女子大学)「利益団体研究の視点・論点」
2003年度予定
・4月18日 福元健太郎(学習院大学)
・5月 9日 谷 聖美(岡山大学)
・5月16日 曽我謙悟(大阪大学)
・6月20日 川人貞史(東北大学)—予定
・7月18日 中井 歩(大阪樟蔭女子大学)
・9月19日 山田真裕(関西学院大学)
・10月17日 森 正(愛知学院大学)
・11月21日 待鳥聡史(大阪大学)
・12月19日 丹羽 功(富山経済大学)


<国際関係プロジェクト>
3.活動状況
・プロジェクト第二段階プロスペクタス改訂、研究組織の形成に着手
・来年度研究会の検討
4.国際政治経済研究会予定
2003年
・1月24日 中西寛氏(京都大学)「現代日本外交の歴史的位置づけと課題」
・2月14日 田村堅太郎氏(横浜国立大学)「複雑化する国際金融の中の国際銀行規制BISマーケットリスク規制の政治学」(仮題)
・3月14日 鈴木基史(京都大学)「民主国家対非民主国家の国際制度と協調
−KEDOを事例に」(仮題)
2003年度予定
・6月13日 宮下明聡氏(東京国際大学)「外圧と日本のODA」(仮題)

㈮橘川プロジェクト

・3月に工藤氏と一緒に、シェフィールドから長谷川氏、Hook氏、INSEADから
Lazonick氏、マサチューセッツからAmsden氏を招いてワークショップを行う。
テーマは、日本の企業システムを、バブル以前、バブル期、バブル後に分けて検討する。その際外的な条件よりも主として企業システム内部に説明材料を探す。
ワークショップの成果は、できればシェフィールドの日本研究のシリーズに入れ、ラウトレッジから出版する。

・来年度予算措置が出来れば、外国のジャパノロジストで日本経済、日本の企業システムを論じている人を選び、外から見た日本企業についてワークショップを行い、できれば出版をめざす。
今までプロジェクトセミナーで行ってきた原子力についての報告や長井のゴミリサイクルについての報告も組み込む形でまとめたい。

6.その他
 

・11月22日〜24日 ドイツにおける日本学会の社会科学部門で、「失われた10年」をテーマにコンファレンスが行われた。主催側のチーフはFoljanty-Jost氏、社研から橘川委員長、平島副委員長、在独の佐藤岩夫氏が出席し、報告と討論を行った。

日本学会社会科学系は設立して10年ほどだが、研究は活発でレベルも高い。

・4月にシェフイールドでイギリスの日本学会が『「失われた10年」以降の日本』というテーマでコンファレンスを行う。社研から樋渡、大沢、橘川の三氏が出席予定。
目下本プロジェクトが外国の日本学会で注目されはじめていることがわかる。

・次回委員会  2003年1月16日(木)午前10時30分〜 於 ミーティングルーム

<文責 土田とも子>