全所的プロジェクト研究

 

第29回 全所的プロジェクト研究運営委員会(2002.12.19

出席  

橘川  平島 田中 末廣 中村(圭) 大沢 樋渡 中川 松村 各氏
横田 飯窪 中島 浅野 各氏

欠席 中村(民)
1.予算関係

プロジェクト予算執行状況は別紙の通りである

1. 今後のプロジェクトセミナー予定

日 時  2月4日(火)午後3時〜5時

テーマ  日本の金融システム

報告者  Alicia Giron氏

コメンテイター  (堀内昭義氏→交渉予定。)

 
3.客員教授

 従来、法科系・経済系で教授・助教授各1名ずつを、要求を出し合って決めていたが、所長よりプロジェクト関係で客員を要求するかどうかという問い合わせがあった。2002年中に各班から希望があれば、氏名と所属を調査室にメイルで送る。

4.新設グループ・プロジェクト


 石田浩氏より、教育学部の苅谷氏等と共同で新しいグループ・プロジェクト立ち上げの希望があった。他にも新設、解散の希望の可能性もあるため、以下のルールでこれらの申し出を受け付ける。

*毎年4月に、グループの新設、解散等の変更があった場合に運営委員会で受け付け、議論する。

 どちらの申し出についても、受け入れる場合は教授会にかけ、グループリーダーの運営委員会への参加、脱退についても合わせて決定する。

とりあえず今回石田氏のグループ・プロジェクトを新たに受け入れ、運営委員会にも参加するよう、教授会で提案する。

5.プロジェクト活動報告

 

㈰中村(圭)プロジェクト

引き続きホワイトカラーの業務管理・人事管理について調査を実施中。調査報告の研究会を定例で継続している。来年度まとめることを念頭に置いてこれらの調査と研究会を進めている。

㈪田中プロジェクト

丸川氏を編集責任者として紀要4号に中国特集を組むため、現在原稿収集と編集に取り組んでいる。

㈫中川プロジェクト

・研究会、ワークショップ

12月9日 アメリカ、ブラジル、メキシコから共同研究者が集まり、本の出版について具体的な打ち合わせを行った。現在25本のペーパーが集まっているが、これを約半分に減らす予定で、構成、編集、各執筆者への内容に関わる要請等々について、議論した。2月末に最終稿とし、Introductionを中川氏が書いて出版社へのプロポーザルを作成する。

12月10日 バーバラ・ストーリング氏報告、ジョアン・カルロス・フェラス氏コメントで、アルゼンチンとブラジルの経済危機についてのプロジェクトセミナーを開催した。

2月4日はAlicia Giron氏の「日本の金融システム」についての報告で、プロジェクトセミナーを予定する。レジュメ作成後、コメンテイターを堀内昭義氏に依頼する。

・成果発表

Research Series㈵ 金融制度改革 についてはすでに原稿が揃っている。        Research Series㈼ は英文の校正中。
   来年度の社会科学研究特集の原稿もすでに揃っている。

   グループ研究のphase 1は出版の段階に入っているので、phase 2を立ち上げる計画をしている。タイトルは、" Regionalism in World Trade System"である。

アフリカ、アジア、米州の地域統合の比較研究となる。

㈬大沢プロジェクト

・研究会

 10月22日 西田美昭氏報告でグループセミナーを行った。
 1月と3月にもグループセミナーを開催する予定。

・成果発表

 現在は、9月に行った国際コンファレンスのまとめ中である。
  報告の全文が『現代思想』新年号に載る予定。
 また、海外協力者達のグループ研究の成果を英文出版物として刊行する計画が  具体化し、4月から動き出す予定。

㈭末廣・小森田プロジェクト

・研究会

11月15日 末廣、宇佐見氏の報告でグループセミナーを行った。

12月14日 アジア経済研究所との共同研究で研究会を開催した。

       1月に原稿を集約し、3月に報告書を出す予定。

12月20日 社会保障グループで研究会を行う予定。

㈮樋渡・平島プロジェクト

-国内政治-

・活動状況

1月9日—11日 国際ワークショップ中止、助成金(学振)辞退

『流動期の日本政治』刊行

打越綾子氏(成城大学)の研究会終了

増山幹高氏(成蹊大学)の研究会終了

プロジェクト第二段階に向けて準備開始(但し、紀要特集号は遅延中)

現代政治経済研究会 予定

12月20日 平野 浩氏(学習院大学)
          「日本における経済状況と投票行動の関連」

2003年

1月17日 北村亘氏(甲南大学)「法定外税導入過程の分析」(仮題)

  2月21日 青木一益氏(電力中央研究所)
           「環境保全を巡る政策スタイルに関する日米比較」

3月28日 森裕城氏(京都女子大学)「利益団体研究の視点・論点」

-国際関係-

・活動状況

シンポ全論文の投稿終了
   査読の結果Pacific Reviewへの特集号はほぼ決定(4—5本)
   修正稿提出期限1月中旬
 
  プロジェクト第二段階に向けて準備継続(但し、紀要特集号は遅延中)
  
  樋渡由美(上智大学)の研究会終了
  
  高木誠一郎氏(防衛研究所)の研究会終了

・国際政治経済研究会 予定

2003年

1月24日 中西寛氏(京都大学)「現代日本外交の歴史的位置づけと課題」
2月14日 田村堅太郎氏(横浜国立大学)
                「複雑化する国際金融の中の国際銀行規制
                  BISマーケットリスク規制の政治学」(仮題)
3月14日 鈴木基史(京都大学)
               「民主国家対非民主国家の国際制度と協調−KEDOを事例に」(仮題)

・成果を発表し一段落ついたので、Phase 2に移るつもりである。

タイトルは変えないが、内容は日米関係、米中関係を中心とした外交政策の研究である。しかしいろいろの困難があり、まだ具体的に立ち上がっていない。

㈯橘川プロジェクト

・Research Series No.3., No.4, No.5を発行した。

・3月6日、7日に、英文出版を計画するワークショップを開催する。

イギリスから2名、アメリカから1名、フランスから1名が来所予定。

6.その他
 

・11月22日〜24日 ドイツにおける日本学会の社会科学部門で、「失われた10年」をテーマにコンファレンスが行われた。主催側のチーフはFoljanty-Jost氏、社研から橘川委員長、平島副委員長、在独の佐藤岩夫氏が出席し、報告と討論を行った。

日本学会社会科学系は設立して10年ほどだが、研究は活発でレベルも高い。

・4月にシェフイールドでイギリスの日本学会が『「失われた10年」以降の日本』というテーマでコンファレンスを行う。社研から樋渡、大沢、橘川の三氏が出席予定。
目下本プロジェクトが外国の日本学会で注目されはじめていることがわかる。

・次回委員会  2003年1月16日(木)午前10時30分〜 於 ミーティングルーム

<文責 土田とも子>